電話にくらべると、手紙は、どんな手紙も有用に長く書いても、ひとの迷惑にはならず、しかも、その効果からいうと、電話以上に有効だといえます。
電話だと、そばにいる家族に聞かれることを考慮に入れて話さなければなりませんが、手紙だと、まず人に見られる心配はないうえに、電話でささやいた言葉は相手の記憶にのこるだけですが、手紙にしるした愛の言葉は、相手がその手紙を失わぬかぎり、一生消えずに、愛の記念として、相手のそばにのこることになるからです。
見合結婚にかぎらず、恋愛結婚の人でも、ちかごろは、昔ほど愛の手紙を書かなくなったようですが、これは、青春の記念ともなるのですから、おおいに書くべきだと、思います。
大橋直久(ビジネスコンサルタント)