出初式は新年に消防士が初めて出そろって、消防動作の型などを演ずる儀式で、一月六日ごろ行なわれます。
生命についでたいせつといっていい財産、いや、ときには生命そのものをも守る消防組織は、西欧ではギリシャの昔から存在し、わが国でも江戸火消しなど有名です。
消防というと古くは、とかく火災の鎮圧のみをいうように考えられがちでしたが、現代ではその予防、警戒などを含む一連の行為が、すべて消防の仕事として理解され、さらにすすんでは台風、洪水、地震による災害の防護や被害を少しでも軽くすること、社会の安寧、秩序の保持、福祉の増進に資するなどの積極的な目的ももっています。
ついでに蛇足しますならば、火を見たさいの個人の消防活動は当然の処置であるとともに、火の用心、火事の通報、初期消防の協力、消防機関の指導による予防設備、火の使用制限の厳守なども当然の義務です。
大橋直久(ビジネスコンサルタント)