敬称の使い方を間違ったために人間関係が悪くなることも多い。
かつて、年下の先輩社員に「君(くん)づけ」で呼ばれた後輩社員が、その先輩社員をナイフで刺した事件があった。
言う方は何気なく使った敬称であっても、「言われた方をひどく傷つける」ことがある。
逆に、過剰な敬称もみっともない。
オフィスでよく耳にするのが、部長や課長の下に「さん」や「様」をつける言い方である。
「山田課長さんはいらっしゃいますか?」
「田中部長様にお目にかかりたいのですが」
「さん」や「様」をつけないと丁寧ではないという思い込みがあるのだろうか、社内でさえ「森本部長さん」などと言っているのをよく聞く。
部長、課長という言葉自体、名前の後に付ければ敬称となる。
それにさらに「様」をつける必要はない。
肩書の下に敬称をつける必要はないのである。
大橋直久(ビジネスコンサルタント)