職場や来客の応対では「です」「ます」調が基本です。
この「です」「ます」言葉がしっかりとつかえるかどうかが、一人前の社会人として通用するかしないかの別れ道といっても過言ではありません。
たとえば、来客があって「課長おられますか?」とたずねられたとします。
課長は外出している。
こんなとき、「いまおりませんねえ。」とか「いないみたい。」などといったら、確実にあきれられます。
「ただいま外出中です。」(男性)「ただいま外出しております。」(女性)というべきです。
もっとていねいにいうことはできるが、これ以下のぞんざいな口調はまずつかえません。
ところが学校を出たばかりの若い人は、友だち言葉、仲間言葉のクセが抜けず、職場内でもそれを平気でつかっているから、いざ接客の場面となると、とたんにぎごちなくなる。
敬語を忘れたり、自分にていねい語をつかったり・・・、「まったく、いまの若い者の言葉づかいはなってないなあ。」といわれることになる。
これは、ビジネスではいつ、どんな場合でも、誰に対してでも、「です」「ます」調でしゃべるという基本がわかっていないためにおこることです。
窓口業務をしていた若い社員が、同じくらいの年格好の女性客と顔見知りになった。
女性がたいへんなれなれしい言葉づかいをするので、同じ世代の気安さも手伝って、その社員も会話のなかで「うん、うん。」といったところ「ちょっと、あなた失礼じゃない。」といわれた例があります。
向こうが親しげに話しかけてきても、それに甘えてはいけないということです。
大橋直久(ビジネスコンサルタント)