心身共に疲れきっている通夜の晩に、弔問客の接待に手がかかるようでは、翌日からの緊張に耐えられなくなってしまいます。
接待には心を配らなければなりませんが、特別なことをする必要はありません。
感謝の気持ちを伝えるだけで充分でしょう。
弔問客への通夜の晩の接待は、しだいに簡略化する傾向にあります。
お茶とお菓子だけの接待でも失礼にはなりません。
通夜の式を進めてくれた僧侶には、食事を出さない場合は、車代や謝礼とは別に「御膳料」を包んで渡します。
一回の食事代程度の金額でよいでしょう。
午後9時か10時ころ、通夜の客が帰ったあとごく内輪の者だけが集まって、一夜、遺体を守りますが、それらの人々には、空腹を満たす、手のかからない料理、寿司かサンドイツチ、おにぎりに、軽くお酒を用意します。
しかし、翌日からは、葬儀など、いろいろたいへんな仕事が待っています。
あまり疲労しないように、なるべく交替で眠ります。
誰か、ふたりくらいはかならず起きていて、ロウソクの灯、線香の火、香の煙を絶やさないで遺体の側についています。
遺体をひとりにしないのは、故人への思いやりとしきたりです。
どの宗教でもかわりません。
大橋直久(ビジネスコンサルタント)