後に続く言葉を省略して使っているケースが結構多い。
たとえば「山田部長をお願いします」という外線電話があったときに、あなたならどんな応対をするだろうか。
本来であれば「失礼ですがどちら様ですか」と相手の名前を訊ねるべきだ。
ところがそれを「失礼ですが」「お名前は・・・?」と言葉を省略する人が多い。
上司に「この書類はどう処理すればよろしいのでしょうか7・」と聞くべきところを、「この書類は・・・?」と省略して聞いてしまう。
それでも言いたいこと、聞きたいことは相手に通じる。
しかしこうした省略形でしか話せない人は「言葉づかいを知らない」と思われても仕方ない。
言葉を省略し、後に続く言葉を相手に判断させるのは、大変に失礼な話だ。
また、それによって誤解も生じやすくなる。
言葉を途中で切ってしまうのではなく、最後まできちんと話すようにすることが、言葉づかいの第一歩である。
大橋直久(ビジネスコンサルタント)